分身ロボットカフェDAWN Ver.βの研究成果をACM/IEEE HRI2020で発表しました

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オリィ研究所と神奈川工科大学は国際会議ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction 2020 (HRI2020)で分身ロボットカフェの研究成果を発表しました。論文では,障害者の身体的労働を可能にするOriHime-Dによるテレワークがで,障害者の精神的な充実につながることが示されています。
本論文はヒューマン・ロボット・インタラクション分野の研究分野を押し広げる革新的な研究が集められたalt.HRIセッションに採択されています(採択率:19% )。

発表者:武内一晃(オリィ研究所/ 神奈川工科大学 客員研究員)
論文概要:
本研究では,寝たきりになっても心が自由なら何でもできる社会を実現できる共生社会を実現するために,障害者が接客などの身体的労働に従事できるテレワークとしてアバターワークを提案する.アバターワークでは,障害者が自身の障害に応じてマウスまたは視線入力で分身ロボットOriHime-Dを操作することにより,肉体労働を伴う遠隔就業が可能になっている.この社会実装的な取り組みとして二週間限定の分身ロボットカフェを開設し,OriHime-Dを用いた障害者による遠隔就業の実証評価を実施した.障害者10名による就業評価の結果,提案したアバターワークが障害者の精神的充実につながり,適応可能な作業量で設計できることを確認している。また,実験カフェの業務内容は,社会参加を求める多様な障害者に適したものであることも確認してりる。本研究は,生涯を通じての充実感や生涯就労に貢献すると同時に雇用不足問題の解決にもつながるものである.

発表情報:Kazuaki Takeuchi, Yoichi Yamazaki and Kentaro Yoshifuji, “Avatar Work: Telework for Disabled People Unable to Go Outside by Using Avatar Robots “OriHime-D” and Its Verification”. In Proceedings of the 2020 ACM/IEEE International Conference on Human Robot Interaction (HRI ’20), March 23 26, 2020, Cambridge, UK . ACM, New York, NY, USA 8 pages. https://doi.org/10.1145/3371382.3380737

研究紹介ページ:アバターワーク:外出ができない障害者のための分身ロボットを用いたテレワーク

オリィ研究所のリリース:分身ロボットカフェDAWN Ver.βの研究成果を、ALT.HRI2020で発表!

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